これらの悩み、解決します!
仕事の後の「おつかれ~」で飲む1杯目のビールは格別のうまさだ!と感じているのは私だけではないはず。
「私は太るからハイボールで」なんて言っているあなた、ビールは太るからと我慢していませんか?
「ビールは太る?!」と信じ込んでしまうと、大好きなビールが飲めないだけでなく、ストレスをため込んでそれだけでQOLが下がってしまいます。
*QOLとは人生の質(Quality of Line)のこと
これまで多くの方のダイエットを観察してきましたが、その中で確信したことは、好物を我慢するダイエットは絶対に続かないということ。
断言します、ビールでは太りません!
なぜなら、あなたを太らせているのはビールではなく、本当の犯人が別にいるから。
この記事では、「ビールが太る」という迷信を論破し、太らないビールの飲み方を解説します。
*記事の中盤に動画で行う簡単な意識のクイズがあります、お楽しみに。ぜひ最後までお読みください。
ビールは太るといった奴を論破せよ!ビールでは太らないエビデンス
「ビールは太る」と言われると、たしかに太りそうなイメージがありますよね。
しかし、それは迷信であったことをこれから証明します。
ビールが太ると言った奴らを論破します
- ビールで太るのではなく消費しきれなかったカロリーで太っている
- ビールが太ると言われてしまった原因はビールのカロリーのせいではない
- ビールで太るのではなくおつまみがあなたを太らせている!
ビールで太るのではなく消費しきれなかったカロリーで太っている
そもそも、人が太るのはビールが原因なのでしょうか?
以前このようなつぶやきをしました。
とても基本的なことなんだが、できていない人が多いので改めてシェア。(って、昔の自分もできてなかったから12年間もリバウンドしてたわけで😅)太るも痩せるも、実はめっちゃ単純なしくみ。痩せたきゃ運動量増やすだけ、That's it !! あ、食べなきゃ痩せないよ、だって痩せるにもエネルギーいるから pic.twitter.com/JaaXYs6SLE
— ロジック@シリコンバレー (@logicdiet) June 13, 2020
基本的には、食べ物を食べた分のエネルギーとカラダを動かして使ったエネルギーのバランスによって、太るのか痩せるのかが決まります。
絶対に押さえておきたいカロリー収支の基本原則
- 摂取カロリーと消費カロリーが同じ場合 :現状維持
- 摂取カロリーが消費カロリーよりも多い場合 :体重が増える
- 摂取カロリーが消費カロリーよりも少ない場合 :体重は減る
たとえばお金。
収入が多ければ貯金は増えますし、使う額が収入より多くなってしまったら貯金を切り崩すしかないですよね?
カラダにため込んだ体脂肪も同じこと。
あなたのビール腹は食事から摂取したけど使い切れずに余ったエネルギーたちが脂肪となって蓄えられているだけです。
お金の貯金は大歓迎ですが、脂肪の貯金は避けたいですね。
あなたが太ってしまったのはビールが原因ではなく、消費しきれずに余ったカロリー(エネルギー)が体脂肪となってカラダに蓄えられただけです。
ビールは太ると言われてしまった原因はビールのカロリーのせいではない
消費しきれずに余ったカロリーが脂肪となって蓄積されることはわかりました。
いいえ、ビールのカロリーそのものは他のお酒に比べると高くありません。
ではその根拠を見てみましょう。
ビールなどのお酒に含まれているアルコール(エチルアルコール:C2H5OH)は1グラム当たり7.1kcalのエネルギーを持っています。
アルコールは1グラムあたり7.1キロカロリーを生じるが、体に蓄えられないことからエンプティーカロリーとも言われる。
~厚生労働省 e-ヘルスネット「アルコールのエネルギー(カロリー)」~
よって、飲むお酒の量とそのアルコール度数がわかれば、次のような計算でお酒に含まれるカロリーが計算できます。
お酒のに含まれるアルコールのエネルギーを求める方法
アルコール飲料の量[ml]×アルコール度数[%]×アルコール比重(0.8)
たとえばアルコール度数5%の500mlのお酒の場合は、アルコールのエネルギーは142kcalになります。
アルコールの量:500 [ml] × 5% (0.05) × 0.8 = 20g
↓
アルコール1gあたりは7.1kcalなので
↓
20 [g] × 7.1 [kcal/g] = 142kcal
文部科学省の食品成分データベースを参照に、各お酒のエネルギーを比べてみると、ビールのエネルギーが一番低いことがわかります。
図:お酒のカロリー比較(文部科学省 食品成分データベースを参照)
ビールは他のお酒と比べてもカロリーが一番低く、ビールのカロリーが太らせる原因とは断定できません。
ビールで太るのではなくおつまみがあなたを太らせている!
では何があなたを太らせてしまっているのでしょうか?
あなたを太らせている一番の理由は「おつまみ」にあります。
なぜなら、ビールに合うおつまみはチップスや揚げ物、味の濃いものなどが多く、おつまみから摂取するカロリーが高くなる傾向があるためです。
また、お酒を飲むとカロリーが高いおつまみを食べたくなる科学的な理由があるからです。
ビールを飲むとカロリーの高いおつまみが食べたくなる理由
- ビールを飲むとミネラル不足になるから
- うまみ成分「イノシン酸」を欲しているから
- ビールを飲むと満腹感を感じにくくなるから
- ビールの酔いの影響で感覚が麻痺しているから
- アルコールを分解する上でエネルギーが必要だから
- アルコールの分解に肝臓が糖分をエネルギーとして使うから
- ビールの炭酸やホップの成分が胃壁を刺激し食欲増進効果があるから
なぜなら、ビールに含まれるアルコールが体内に入ると、肝臓はアルコールの解毒を最優先に行います。
<出典>
「よくわかる!肝機能ナビ」”かんたん!肝臓のしくみ”より
そのため、ビールを飲みすぎると糖や脂質の消費が後まわしにされ、さらに体脂肪の分解も抑制されてしまいます。
ビールを大量に飲み続けると少しずつ体脂肪が増えてしまう可能性があるのです。
ビールを飲むと太ると言われていたのはおつまみのせいです。
ただし、大量に飲んでしまえばビールでも太りますので「飲みすぎ」に注意しましょう。
これで解決!太らないビールの飲み方:3つの秘訣
あなたはビールが直接の太る原因ではないことを知りました。
では、ここからは具体的に太らないビールの飲み方について確認していきましょう。
もうビールで太らない!太らないビールの飲み方3つの秘策
- 太らないビールの飲み方①|飲む量を事前に決めておく
- 太らないビールの飲み方②|呑兵衛こそ栄養が必要
- 太らないビールの飲み方③|おつまみ選びをマスターしよう
太らないビールの飲み方①|飲む量を事前に決めておく
太らないビールの飲み方1つ目のポイントは、飲み始める前に飲むビールの量を決めておくことです。
理由は2つ。
- ビールを含むアルコール飲料は飲みすぎると体脂肪がたまりやすくなるから
- 脳は事前に意識できたことだけしか行動に移せないから
ビールでも飲み過ぎは禁物です!
ビールにはアルコール成分以外にも糖質が含まれています。
糖質の摂り過ぎは太る原因にもなります。
なぜなら、カラダの中に糖質が摂取されると、血液中に溶けている糖質の濃度(血糖値といいます)が上がります。
血糖値が上がると、それを下げようとインスリンが分泌されます。
インスリンが分泌されると血糖値を下げるため、糖分などが各細胞に運ばれて消費しやすくなります。
またインスリンが分泌されると体脂肪の分解が抑制されます。
このとき、消費しきれなかった糖質は脂肪としてカラダに蓄積されてしまいます。
糖質を摂ることで血糖値が上がる
↓
インスリンが分泌される
↓
血液中のブドウ糖が優先してエネルギーとして使われ、脂肪の分解を抑制
↓
カラダに余ったエネルギーが体脂肪として貯蓄される
↓
太る
糖質の摂り過ぎには注意しましょう。
糖質を抑えたビールを飲んだことがある方ならわかると思いますが、普通のビールに比べて何か物足りなさを感じませんでしたか?
糖分が残らないように製造されたビールですので、普通のビールに比べるとどうしても味や感じ方で劣れを取ってしまいます。
そのため、「飲んだぞ!」と飲みごたえや満足感を高めるために、アルコール度数を強めているビールがあります。
先ほどもお伝えした通り、アルコール度数が高いとカロリーも高くなります。
糖質を抑えたビールを選ぶときにはアルコール度数にも注意しましょう。
また、「糖質オフだから」と安心して気が緩み、ついついいつもよりも多く飲んでしまいがち。
ビールに限らず、アルコールは飲みすぎると体脂肪が増えますから、しっかりと意識して飲むようにしましょう。
脳は事前に意識したことしか行動に移せない!
ビールを飲む量を事前に決めておくもう1つの理由は、脳の仕組みにあります。
私たちの脳は、自分で意識したことしか行動に移せません。
なぜなら、脳の中に毛様体賦活と呼ばれるフィルターのような機能があり、自分が意識しないことはこのフィルターですべて情報が遮断され、あなたは認識することができないからです。
それではこのフィルターの威力を体験してみましょう。
次の映像を再生して、白いシャツのチームが何回ボールをパスできるか数えてみてください。
そして、途中(24秒後)で映像が止まりますので、そこで一時停止してください。
それではどうぞ。
<出典:Youtube, "Test Your Awarness: Do The Test">
白いシャツのチームは、合計13回パスに成功したはずです。
ではここで問題です。
あなたは着ぐるみを来たクマがムーンウォークをしながら通過したことに気づきましたか?
「えっ?!クマなんかいたか?」と思った方は、続きを再生してクマがどこで出てくるのか探して確認してください。
初めて見たときにはクマは見えなかったはずですが、クマはどこだと意識したことでクマが見えたはずです。
これが脳のフィルター毛様体賦活の威力です。
つまり、事前にビールを1杯だけ飲もうと決めておくことで、あなたの脳のフィルターにはビールは1杯だけ飲むことに寄与する行動が許可されます。
なにも意識しないで飲むと、クマに気づけなかったのと同じで、何杯ビールを飲んだのかなど気にも留めなくなってしまいます。
毎日欠かさずにビールを飲みたい人は、生ビールなら中ジョッキ1杯、缶ビールならロング缶1本(およそ500ml)と決め、しっかり意識してから飲むようにしましょう。
太らないビールの飲み方②|呑兵衛こそ栄養が必要
ビール党に限らず、お酒好きな呑兵衛は栄養不足になりがちです。
あなたは大丈夫?呑兵衛の栄養バランスチェック
- 締めのラーメンは譲れない
- おつまみは好きなものだけ食べる
- 飲んだ次の日は朝食を抜くことが多い
- おつまみは味の濃いもの、脂っこいものが多い
- 飲み会の前は何も食べずに飲み会に参加することが多い
もし当てはまってしまうと、糖質の摂りすぎとタンパク質不足が懸念されます。
糖質を摂りすぎると太る
私たちがブクブクと太ってしまう主な原因は、糖質を必要以上に摂り過ぎているためです。
糖質を摂りすぎる
↓
血液中に溶けている糖分(血糖値)が上昇
↓
それを下げるためにインスリンが分泌
↓
血糖値を下げるため糖分を各細胞に取り込みエネルギーに変換
↓
エネルギーとして使いきれなかった分は中性脂肪となりカラダに蓄積
↓
無事ビール腹完成!
摂取する糖質を控えめにして、肉や魚、大豆製品や野菜などを摂ることで肥満を防止できます(詳しくは次の秘策でご紹介します)。
*おいいしいを我慢しないで糖質ケア!
糖の吸収を抑えて血糖値を上昇させずにお酒と食事をどちらも楽しむには【金の菊芋】が早いかもです。機能性表示食品に認定されているイヌリンがが食後の血糖値上昇をしっかり抑制してくれます。そのままポリポリ噛んでもほんのり甘い菊芋の味がして、水なしでも手軽に摂取できるので続けやすいです。
≫金の菊芋を確認するにはこちら
タンパク質不足で太る
お酒を飲む人にありがちなのは、前夜のお酒が後を引き、さらには締めのラーメンでお腹がいっぱいの状態で朝を迎えてしまうため、朝食は食べない方が多い傾向があります。
また、「今日は飲み会だから…」と夜に備えて朝食を抜く方もいらっしゃいます。
この状態ではタンパク質が明らかに不足しており、太る原因となってしまいます。
なぜなら、お酒を飲むと体内ではアルコールを分解するためにいろいろな酵素が使われますが、この酵素はタンパク質で作られているためです。
また、アルコールの分解が上手くいかないと次の日に飲んだ負債が持ち越される、いわゆる二日酔いの状態になってしまいます。
二日酔いの状態ではますます食べたくない状態が続き、タンパク質が不足することでアルコールの分解が停滞する負のスパイラルを引き起こしてしまいます。
タンパク質不足を避けるためには、普段の食事からしっかりタンパク質を摂るように心掛けましょう。
コラム:忙しい朝はタンパク質を手軽に補給できるプロテインを活用しよう
以前の私がそうであったように、周りのお酒好きを観察してみると、お酒が好きな人は朝食を抜く人が多いです。
また、朝は何かと忙しく、お酒を飲んでいないときでも朝食を抜きがちです。
このようなときはプロテインを活用しましょう。
プロテインは余計な脂質や糖質は押さえて、良質なタンパク質をギュッと詰め込んだ栄養補助食品です。
プロテインはパウダー状になっていますので、水に溶かして飲むだけですので、準備にも時間がかからず、忙しい朝でもサッと飲むことができます。
また、味の種類も豊富で、飲んだ次の日は柑橘系やフルーツ味のプロテインを飲めば、スムージー感覚でさっぱり飲めます。
さらに、飲み会の前にサッとプロテインでタンパク質を補給できると、空腹状態でのお酒をさけて、アルコールを分解するための酵素も作りやすくなりますので、二日酔いにもなりにくくなります。
呑兵衛はとくにタンパク質が不足しがちです。
プロテインをうまく活用して楽しくお酒と付き合っていきましょう。
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太らないビールの飲み方③|おつまみ選びをマスターしよう
余分な糖質を抑え、しっかりとタンパク質を補給するにはおつまみ選びを工夫することがポイントです。
ポイント
- ルール1:糖質を抑える
- ルール2:高タンパク・低糖質なおつまみを選ぶ
- ルール3:味付けや使われている調味料などに気をつける
- ルール4:飲んだあとは何も食べない
一番よくないのが、今日は飲むからと言って朝食や昼食を我慢して、ポテチなどのスナック菓子をおつまみにビールを一気飲みしてしまう事です。
「喉はカラカラ、空腹で飲むこの1杯がたまらなく美味しいのさ!」という気持はよくわかります。
しかし、空腹状態でビールを飲むと血糖値も一気に上昇し、酔いも回りやすくなってしまいます。
夜までに小腹がすいたら間食を入れて血糖値の急激な上昇を抑えましょう。
ビールは太るともう言わせない!ビールとダイエットは両立可能である
私は過去12年間、ダイエットしてはすぐにリバウンドを繰り返してしまうドツボにはまった経験があります。
この経験からわかったことは、好物を我慢するダイエットは続かないということ。
また、栄養バランスが悪く、偏った食品を食べてもダイエットはうまくいきません。
空腹に耐え、辛い思いだけが残るダイエットは非効率的で確実にリバウンドを引き起こします。
ダイエットで目指すべきは、健康で快適な生活を送れるカラダを手に入れ、生涯にわたりその状態を維持していくこと。
ダイエットはDiet、「Die:死ぬ」+「Eat:食べる」、つまり一生食べ続ける食習慣のことです。
一生続けるのですから、どうせなら自分の好みや楽しみを貫きたいもの。
普段の食事とおつまみ選びを工夫し、飲み方さえ気をつければ、ビールは決してあなたを太らせる飲み物ではありません。
ここに断言します、「ビールとダイエットは両立可能である!」
まとめ:ビールを飲んでも太りません!
それでは最後にもう一度おさらいしておきましょう。
ビールが太ると言った奴らを論破します
- ビールで太るのではなく消費しきれなかったカロリーで太っている
- ビールが太ると言われてしまった原因はビールのカロリーのせいではない
- ビールで太るのではなくおつまみがあなたを太らせている!
もうビールで太らない!太らないビールの飲み方3つの秘策
- 太らないビールの飲み方①|飲む量を事前に決めておく
- 太らないビールの飲み方②|呑兵衛こそ栄養が必要
- 太らないビールの飲み方③|おつまみ選びをマスターしよう
ここまで読んで頂いたあなたは、もうビールが太るとは言えませんね。
ビールは太ると豪語する人を論理的に、かつ説得力高く論破できる知識を手に入れました。
その知識は使わなければ宝の持ち腐れ。
どんどん使ってあなたの知恵になることを願ってやみません。
さぁ、あなたのダイエットの成功を祝して、ビールで乾杯しましょう!