同じことを行っているのに、うまくいく人といかない人が出てきてしまうのはなぜでしょうか?
とくにダイエットにおいては、まったく同じ方法を行っているにもかかわらず、ダイエットに成功する人と失敗する人に分かれてしまいます。
この違いはどこから来るのでしょうか。
それは、ダイエットの成功者が共通して持っている2つの心構えに答えが隠されています。
この記事では、ダイエットに成功する人が持っている共通点
- 常に自分の内側を見ようとしている
- 「今ココ」にコミットする
について解説します。
この記事を読むことで、あなたは以下のマインドセットを手に入れることができます。
この記事であなたが得るもの
- 失敗してしまうのではないかという恐怖心を捨てることができる
- まわりにどう見られようと気にせずダイエットに取り組むことができる
- 「できないこと」を探すのではなく「できること」を探すことができる
これであなたもダイエットに失敗することなく目標を達成できるようになります。
失敗するのではないかという恐怖心との戦い
ダイエットに限らず、新しいことに挑戦するときには勇気がいるものです。
とくに今まで経験のしたことがないものであればあるほど、うまくできるだろうかと不安になります。
これはある意味仕方のないことです。
なぜなら、野生動物が自分たちの縄張りから極力外に出ないようにしているのと同じで、自分の知らないことを行うときは「できないかもしれない」といった不安や「失敗してしまうのではないか」といった恐れが伴うからです。
これは、私たち動物ができるだけ長く生き延び、そして子孫を残していけるようにするために取った脳の戦略と言えます。
ところが、同じことをしているのにうまくいく人とうまくいかない人が出てきてしまいます。
人間だれしも新しいことに挑戦するときは失敗という恐怖心が常に伴っているにもかかわらずです。
では、なぜ成功者は失敗するのではないかという恐怖との戦いを乗り越えて成功を勝ち取ることができるのでしょうか。
常に自分の内側を見ようとしている
「KY:空気読めない」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
概して、日本人はまわりとの協調性や自分だけまわりと違うことをして目立ってしまうことはいけないのではないかと気にする人種です。
たしかに、空気を読んでまわりと歩調を合わせることができることは素晴らしい側面もあります。
しかし、ダイエットにおいては、それが仇となり、ダイエットを失敗へと導いてしまいます。
ダイエットの成功者に共通することは、まわりの状況や他人、環境といった自分の外側は気にも留めず、常に自分の内側に答えを探していることが挙げられます。
具体的に例を挙げてみていきましょう。
まわりを気にしない
ダイエットに限らず、何か新しいことをはじめるときや目標を達成しなければならないときは、まわりと違うことを行う必要がでてきます。
たとえば、まわりはゆっくりと歩いているところを自分一人だけが走っている状況を思い浮かべてみてください。
まわりを気にする人であるほど「自分は浮いてしまっているのでは」だの「目立ってしまっているかな…」と気になるのではないでしょうか。
しかし、これはとんだ思い違いです。
たとえば、通勤でも通学でも、自分が遅刻しそうなとき、まわりはゆっくり歩いている中を走らなければ間に合わない状況を想像してみてください。
あなたは目立ってしまうからといってまわりと同じように歩きますか。
いえ、歩かないはずです。
ここで走らなければ遅刻してしまうとわかっています。
目標を達成するためにはまわりを気にせずに自分の正しいと思う行為を取るはずです。
まわりを気にしていたのでは、達成できることもできなくなってしまいます。
ポイント
ダイエットの成功者は自分の取るべき行動をまわりを気にせず実行に移すことができます。
他人を気にしない
なにかを達成するとき、ゴールは同じでもそのプロセス(物事を進める順序や段取り)は人によってさまざまです。
たとえば、山頂をめざして登山を始めるとします。
山頂にたどり着くというゴールは同じです。
しかし、山頂へ向かうルートはいくつもあります。
どのルートで山頂を目指すのか、自分で決めなくてはいけません。
このとき、他の人がとるルートをまねて自分もそれにしようと決めることもできますし、別の道を選択することもできます。
ところが、ダイエットとなると他の人が行っていることが気になってしまうことが多々あります。
あの人はAというダイエット方法を行っているから、自分もAに乗り換えたほうがよいのではないかと思ってしまいがちです。
たしかに、自分の行っている方法がうまくいかないのではないかと不安に思っていればいるほど、他の人のやり方がよく見えてしまいます。
これは他の人と相対的に比較して、自分よりも優れているのではないかと勘違いしてしまうためです。
しかし、よく考えてみてください。
ダイエットを成功させたいのはあなた自身のはず、他人ではありません。
他人がうまくいったからといって、自分のダイエットも成功したことにはなりません。
ダイエットで成功をつかまなければいけないのは他人ではなくあなた自身です。
他の人が行っていることなど気にしている場合ではありません。
ポイント
ダイエットの成功者は他の人が行っていることを気にせずに自分のすべきことを実行に移すことができます。
どう見られようと気にしない
目標を達成するにはビジュアライゼーション(見える化)が有効です。
参考
ビジュアライゼーションとは、直接見ることができないことや関係性を画像やデータ、図表といった目で見える形にして具体的にイメージすることです。
スポーツチームが達成したい目標を掲げて「絶対優勝!」などと部室や目に見えるところに書き出して貼っている光景を見たことをある方は多いと思います。
ダイエットを行う上でも、ただ漠然と目標を設定して進めるよりも自分のあこがれる体系をすでに獲得しているスポーツ選手や有名人の写真がすぐ目に付くところにあったほうが具体的にイメージしやすくなるので、やる気も上がり、ダイエットに取り組みやすくなります。
たとえば、あこがれのサッカー選手がいるとしましょう。
その選手がゴールを決めたとき、上着を脱いで上半身裸でゴールを決めた喜びをカラダ全体で表現している写真や、試合終了後に相手チームと上着を交換する際の上半身裸の写真が自分の目指したい体系だとします。
これらの写真を自分の部屋やデスクに貼ったり、パソコンやスマートフォンの壁紙にしたりと、いつでも目標が明確にイメージできるようにすることは、ビジュアライゼーションとして大変有効です。
ところが、自分の外側に意識が向いていると、どうしてもまわりからの視線が気になってしまいます。
男性が他の男性の裸の写真を張ってあるので、同性愛者だと思われてしまうのではないかと気になる方もいるかもしれません。
しかし、考えてみてください。
自分のあこがれる体系をいつでも目に見えるようにしてモチベーションが上がりやる気が出ることと、まわりからの視線を気にして、変な風に見られてしまうのではないかという不安を大きくすることを天秤にかけたとき、あなたはどちらを優先しますか?
ダイエットをより成功に導いてくれるビジュアライゼーションを優先せずに、自分がどのように見られているかを気にしてダイエットに有効なことをやめてしまうのは本末転倒です。
ダイエットに成功する人は、常に自分の内側に意識が向いていますから、自分の外側、つまりまわりからどう見られようとまったく気にしません。
まわりからの視線などを気にしていては、自分の達成したいゴールにたどり着くことなど無理な話です。
繰り返しになりますが、ダイエットをするのは他人ではなくあなた本人です。
ダイエットを成功させてあこがれの体系を手に入れたいのも他人ではなくあなたです。
まわりの視線を気にして目標に寄与する(貢献する)行動をやめてしまうことは、ものすごく大きな損をしているのです。
「今ココ」にコミットする
ダイエットに限らず、スポーツの世界やビジネスなど、成功者と言われる人たちは、「今この瞬間」をとても大切にしています。
なぜなら、私たちには過去も未来もなく「今ココ」しかないことを知っているからです。
なるほど、過去も未来もないと言ってしまえば、不思議に感じる方も多いかもしれません。
しかし、過去も未来も「今この瞬間の繰り返し」でしかありません。
たとえば、昨日買ったものを食べているので、昨日という過去があるではないかと反論する方もいらっしゃるかと思います。
昨日は昨日という過去ではなく、昨日の「今この瞬間」を繰り返してきたので現在があります。
未来についても同じことが言えます。
「未来」は「未だ来こない」と書いて未来です。
つまり、未来など向こうから勝手にやってくるものではないのです。
今この瞬間の繰り返しでしか未来に到達することはできません。
未来は少し先の「今この瞬間」でしかないのです。
日本人として、アメリカ野球界で新たなる記録を塗り替えたイチロー選手は
小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道だ
と言っています。
このように、成功者は今この瞬間の一歩一歩の積み重ねだけが大きな成果を作り出すことのできる唯一の手段であることを知っています。
そのため、成功者は今この瞬間にコミットする(結果を出すために最大限の貢献をする)ことを優先しています。
過去の自分には戻れないことを自覚する
同じ動作を行うにしても、昔はよくできたのにと思うことが多々あります。
あの頃はよかったな、うまくできたなと思い出を振り返ってみたところで、現在のあなたがそれをできるとは限りません。
良かったころをいくら思い出してみても逆に迷うだけでなにも良いことはありません。
たとえば、小学校の頃は3階まで階段を駆け上がることができたのに、今は少し階段をのぼるだけでも息が切れてしまったり、足に痛みを感じたりしませんか。
たしかに、昔はできたことが今できなくなっていると何か寂しい気持ちになったり、やるせない気持ちになったりすることはよく理解できます。
しかし、だからといって今その動作ができるわけではありません。
私たちの記憶の中には、うまく動作できていた頃のイメージや記憶が残っています。
そのため、今も同じようにできるのではないかと錯覚に陥ってしまいます。
運動会などお父さんによるリレーでよく転倒するのを見かけるのは、小さい頃に走った記憶があり、あの当時と同じようにカラダが動くと勘違いしているため、実際に動かしてみるとカラダがついてこなかった結果です。
どんなに昔を嘆いても今できないものはできないのです。
今ココにコミットするためには、過去の自分にはもう戻れないことをしっかりと自覚する必要があります。
今できることから始める
結果をしっかりと出せない人に限って、ないものを探す癖があります。
「◯◯だから~~できない」といったフレーズが無意識に出てきてしまっている人は要注意です。
それは、できない理由を探しているだけではなく、やりたくない口実を無意識のうちに探してしまっている脳のサインです。
「できない」を探すのではなく「自分のできることを探す」ことに専念してください。
たとえば、かけ算九九を覚えた頃を思い出してみてください。
たしかに小学2年生頃の知能で、いきなり81個の九九をすぐに覚えろと言われるのは、きついことだと容易に理解できます。
しかし、みなさんは今かけ算九九をスラスラと言えるはずです。
九九を覚えるのが苦手な子に限って「7の段は難しいからできない」とか「81個も九九があって、大変だから覚えられない」といった不平不満を述べます。
そして、それらをかけ算九九を覚えないための正当な理由として自分に言い聞かせてしまいます。
しかし、かけ算九九をすぐに覚えてしまう子の特徴として、今できることだけに集中して取り組んでいることが挙げられます。
かけ算九九を得意とする子は、「◯◯だから~~できない」という思考回路を持たずに、「◯◯だけど、ココまでならできる」とできないことではなく、できることにフォーカス(焦点)を置いています。
これがまさに「今ココ」にコミットしていることなのです。
できないことを探すのではなく、今の自分にできることを探すことで、たとえ進む一歩は小さくとも、それを積み重ねることで最終的な目標を知らず知らずのうちに達成してしまうのです。
ポイント
今ココにコミットするということは、今できることをだけ探しそれに取り組む姿勢のことであり、今の自分にできることを見つける工夫をすることなのです。
過去の自分と今の自分は別の人間である
私たち人間は、常に破壊と再生を繰り返して生きています。
これは歴史的に見てもわかることですが、生物学的に見ても同じことがいえます。
私たちの細胞は絶えず細胞分裂を続け、古くなった細胞を捨て、新しい細胞に切り替えることでカラダを形成しています。
たとえば、爪は切っても切っても新しいものが生えてきますし、髪の毛も切らずに放置しておくとどんどん伸びていきます。
これらと同様に、私たちのカラダは絶えず新しい細胞に生まれ変わりながら生きています。
人間のカラダの細胞は、およそ3か月で新しいものに入れ替わっていると言われています。
極論を言ってしまえば今のあなたは3か月前のあなたとは別人なのです。
この事実からもわかる通り、3か月前とは別の人間であるということは、以前のあなたにできたことを今のあなたができるとは限りませんし、以前のあなたにできなかったことを今はできるようになることもあります。
つまり、あなたには過去も未来もなく「今この瞬間」にできることだけしかないのです。
だから、今のあなたにできることだけに意識を集中させて、それを全力で取り組むことが「今ココ」にコミットするということなのです。
まとめ:2つの心構えを意識すれば成功できる!
ダイエットに限らず、物事を成功に導くことができる人は、常に自分の内側にその答えを探しにいき、そして「今この瞬間」にできることだけに全力を注いで行動しています。
この記事を読まれたあなたは、ダイエットを行う上でまわりの人と比べることがどれだけ意味のないことかわかっていただけたと思います。
比べるべきは「他人とあなた」ではなく「昔のあなたと今のあなた」です。
これからは、今のあなたができないことを探して嫌な気分になるのではなく、今のあなたにできることだけを探して行動を続けてください。
そうすれば、以前のあなたと比べたときに、今のあなたは別の場所に立っていることに気づくことができます。
重要なので、もう一度いいます。
ポイント
自分のまわりは気にせず、常に自分の内側に意識を向けてください。
そして、今のあなたができることだけを続けてください。
そうすれば、次のメリットをあなたの味方に付けることができます。
- 失敗してしまうのではないかという恐怖を捨てることができる
- まわりにどう見られようと気にせずダイエットに取り組むことができる
- 「できないこと」を探すのではなく「できること」を探すことができる
「今ココ」、「今この瞬間」を大事に行動を続けることができれば、あなたは必ず成功者になります。