あなたは何か新しいことを始めようとしたときや継続して行わなければいけないものがあるとき、途中で面倒くさくなったり、なぜだかヤル気が落ちてしまったりという体験、ありませんか?
私もよく「今日はなんだか気分がのらないな」「めんどうくさい!」と、本当は行ったほうが良いことでも、なかなか最初の動作に踏み切れないことがよくありました。
この原因を偶然にも見つけてしまいました。
それは「理由:Reason」の意味をはき違えていたからです。
この記事では「理由」の言葉の中に隠された本当の意味を知ることで、行動ができるようになるコツをダイエットを例にしてお伝えいたします。
「理由」の本当の意味
そもそも「理由」とはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか?
辞書を引いてみると以下のように記載されています。
1.その人の行為を正当化し、根拠づけるものやこと。
2.何がもとになってその事柄が起きたのかについて、理屈でつじつまを合わせたもの。
これだけを見ると、何かをする「理由」とは、無理やり行動させるような印象を受けてしまいます。
好きでもないことを強制的に指示されると誰でもやりたくなくなってしまいます。
つじつまを合わせて無理やり行動するとストレスを感じてその行動をやめてしまいます。
これが行動を続けられない1つの原因です。
たとえば、あなたが苦手な(もしくは嫌いな)食べ物を「カラダにいいから」という理由で無理やり食べさせられようとしても、余計に食べたくなくなると思います。
「理由」という言葉は行動のあとから無理やりにでも作れる言い訳のようなものです。
「理由」=「Reason」
私は偶然にも和英辞書で意味を調べる機会があり、たまたま開いたページに「Reason」という言葉が載っていました。
私も勘違いしていたのですが「Reason」は「理由:わけ」という意味しかないと思っていました。
ところが、よくよく意味を調べてみると、実は「理由:わけ」以外にも以下のような意味合いが含まれていることに気付きました。
「道理・理屈」
「理性・思考力」
「判断力・分別・良識」
つまり、何か行動を起こそうと思い立った明確な理由がある場合、その背景には以下のようなことが含まれています。
- なぜそのようなことをするのか
- それは自分が考えている意見や行動を合理化するための道筋がしっかりわかっているのか
- 「よし、やってみよう」と自分が納得できる原因や理由がしっかりとわかっているのか
- しっかりと自分自身で判断できる思考力や判断力が備わっているのか
これらはすべて「Reason」という言葉の中に入っている意味です。
つまり、行動を起こす際に「Reason」が自分自身の中で明確になっていれば、その行動から得られるベネフィット(自分にとっての利益や、役に立つこと)が段階を追って手に取るようにわかっているはずです。
そして、それを順序立てて行う判断力も備わっています。
「Reason」が明確な場合、次のような思考回路ができあがります。
XXXをすると◯◯◯になる。
↓
◯◯◯になると△△△になる。
↓
△△△になると□□□になる。
↓
□□□になると最終的に私の得たい☆☆☆にたどり着く。だから、XXXから始めてみよう!
遠足の日に早く起きることができるのは「Reason」のおかげ
たとえば、朝早く起きようと決めたとします。
このとき「ただ何となく早起きするとよいことあるかも」などと考えていたら、目覚ましが鳴って一瞬起きたとしても、二度寝してしまうことでしょう。
しかし、自分が本当に「やりたい!」と思ったり「体験したい!」と思ったりしたことには、ワクワク感が伴います。
ワクワク感が充実していると、パッと目が覚めるという体験は、小学校の遠足の前や楽しみにしていた旅行の朝などに経験したことがあると思います。
これは、朝早く起きることでワクワク感が満たされるからです。
なぜなら、起きた後に行う動作が順序立ててわかりますし、その理屈(なぜそのような動作・行動をとるのか)をしっかりと判断できるからです。
さらに、朝起きた直後は、脳の中が睡眠中に整理されているおかげで、高度に論理的な思考をしたり、新しいアイデアを考えることができたりと、スタートダッシュすることでその日1日の生産性が上昇し、活発的な日を送ることができるということが理性によって満たされます。
参考
理性とは道理によって物事を判断する心のはたらきのこと
もし、別の言葉で置き換えるとすれば
「Reason」がしっかりしている=「腑に落ちている」
とも言えるでしょう。
まとめ:Reasonは理由の中に行動するための筋道が隠れている
このように明確な「理由:Reason」があればこれから行う動作・行動に対して、合点のいく筋道を立てることができます。
「気が乗らない」とか「面倒くさい」といった思いが頭の中に一瞬浮かんだとしても、次の瞬間にそれを打ち消す納得のいく理性によって、目標に寄与する行動に移すことができます。
あなたがダイエットを行うのであれば、まずはなぜダイエットを行うのか「理由:Reason」をしっかりと見つけてから行動するようにしてください。
もしダイエットに関する行動がうまく行えないのであれば、それはあなたにとってのベネフィットが明確になっていないため、ワクワク感を感じられず、無理やり行動させられているような感覚におちいっている可能性があります。
私は12年間もダイエットしてはリバウンドを繰り返してしまう苦い経験をしていました。
今思えばかなり遠回りなことをしたと思います。
しかし、偶然にも「理由:Reason」の本当の意味を知ることができ、しっかりとダイエットが腑に落ちてから行動に移すことができたおかげで、12年間続いたリバウンド生活ともお別れし、今ではダイエットに成功し、リバウンドもなく8年以上が経過しています。
あなたもダイエットに挑戦するときは、まずあなたの明確な「Reason」を探して下さい。
先に行動してしまった方が結果に早くたどり着ける気がしますが、私の経験からも逆効果です。
しっかりと時間をかけてあなたの「Reason」を探すことが、結果として最短・最速・リスクゼロのダイエット方法です。